Happy!浦沢直樹/小学館全23巻
作者はご存知『YAWARA!』『MONSTER』の浦沢直樹氏である。主人公海野幸はお金はないがとても明るくけなげな女の子。そんな幸が兄の借金を返すためにテニスで賞金をかせぐことになる。名門テニスクラブへの入学、ライバルとの確執、最後には女王ニコリッチにウィンブルドンで対決するところまでが描かれる。テニス界のアイドルだが裏の顔をもつライバル竜ケ崎蝶子、幸が思いを寄せる圭一郎、親友の賀来菊子、借金取りの桜田、コーチのサンダー牛山など、個性豊なキャラクター達ばかりが登場する。特に借金取りの桜田はいい味を出しているキャラである。借金のためにテニスをするというと、いっけん暗い話のようだが、内容はギャグを織り込んだ軽いタッチになっている。圭一郎のテニスに対する挫折感、コーチのサンダーのアドバイスなど、テニスをやっている人なら何かしら感じるところがあるはずです。話の中で魔球が出てくるのですが、実際にアレを使えたらどんなにいいかなと思ってしまう。


LOVE(ラブ)石渡 治/小学館全30巻
自称天才テニス少年『鯨岡洋平』が中学3年生の時に不思議な少女『高樹愛(ラブ)』と小笠原諸島に向かう船の上で出会う。初心者にもかかわらずすごいサーブを打つラブに洋平は驚く。どうやらお父さんとの生活に秘密があるらしい。ラブと洋平はテニスで対戦することになるのだが、雨で中断。その後再び対戦することを誓い合うが、その約束を果たせないまま、2人はそれぞれ進学をする。洋平は東京のテニスの名門校蘭山学園に、ラブは男になりすまして、ライバル校黒百合学園に入学。男達の中でもラブは勝ち進み、洋平との約束を果たすために、全国大会をめざす。この漫画の見所は、ラブが男になりすましてテニスをするというところ。くじら、ラッコ、イルカなどの必殺サーブやリターンも面白い。個人的にはラブとお父さんとのコミュニケーションの取り方に興味がありました。最後まで飽きさせずにいっきに読めます。最終回は感動的です。


炎はとまらない麻原いつみ/小学館全4巻
青樹亜里は15歳。テニスの名門高校の受験に失敗し落ち込んでいたが、ひょんなことからトップジュニアが集まる若葉台ローンテニスクラブに入ることになる。そこでかつてジュニアの有望株で目の故障からコーチに転向した結城千早の指導を受けることになる。ぐんぐん力をつけていく亜里だが、その先には悲しい出来事が待っていた…。この作品はテニスも恋も非常に深く細かく書き込んであって、読んでいくうちにどんどん引き込まれていきます。読んでいて久々に泣いてしまいました。主人公の2人も魅力的に描かれているんだけど、私がお気に入りなのが亜里を見守る狩生寧の存在。恋人でも友達でもなく微妙な関係がとても切なく素敵に描かれています。大好きな漫画のひとつです。


DOUBLES麻原いつみ/小学館全3巻
商社マンの父親を持つ織生百合はN.Y郊外に住むテニス少女。物語は父親が再婚しておさななじみで同じテニスクラブの選手である早人(はやと)と義兄妹になるところから始まります。ある日、2人の前に早人の双子の弟で死んだと聞かされていた準が現れる。準も同じようにテニスをしていてアメリカに兄を探しに来ていたのだった。そこで兄弟は再会を果たすのだが、けんかとなってしまい準は日本へ帰ってしまう。百合と早人も後を追うがそこで見たのは準が不正試合をしているところだった。ますます仲の悪くなって行く2人だがやがてテニスで対決することになる…。この漫画はとにかく主人公の2人がかっこいい。兄弟の絆とテニスがさわやかな絵柄で描かれています。


SEASON林明日子/小学館全3巻
主人公・秋吉由菜はジュニアテニス界で活躍する紅葉台中学の3年生。家庭の事情から親戚でテニス一家の迫間家にひきとられることになる。そんなある日、謎の少年降矢湖次郎が紅葉台高等部に転校してくる。彼は国内のジュニアの中ではトップクラスの迫間家の次男朗雄に簡単に勝ってしまう。そんな彼にコーチを申し込むが、意外な事実があきらかになる…。最終話で湖次郎が体を張ってあることを決意するんだけど、そうまでして決意しなければならなかったのは何かというところがみどころです。主人公が実力はあるのに精神的に弱いところなど、けっこう気持ちがわかる人も多いと思います。絵柄もとっても可愛らしいです。


スマッシュ!メグ佐伯かよの/小学館全6巻
主人公メグはテニス一家の朝日奈三姉妹の末っ子。テニスの名門高千穂学園高校のテニス部長である姉の蓮子からテニスを教わっているが、あまり上手くならない。そこにアメリカ帰りの転校生・穂村忍が現れる。忍の指導を受けてどんどん上達していくメグ。しかし、忍の相手を傷つけてまで勝つというプレイスタイルにメグは反発する。やがて2人は歩み寄っていき、最後にはかつて忍が所属していたアメリカの有名なテニスアカデミー・キャラハンパーフェクションと戦うことになる。話はメグと忍の深い友情を中心に進んで行くが、これぞまさしく少女漫画の王道を行くという感じである。回転しながらボールを受けるローリングディフェンスや、テニスボールが燃えてしまうファイヤーボールなどの技が出てくる。それと忍が考え出した数々の練習方法が出てくるのだか、これはけっこう実践で使えそうなものばかりだった。テニス好きでなくても少女漫画ファンにも充分楽しめる作品です。


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