浜中義治氏プロフィール
Club HIT代表。文部大臣認定 公認テニス指導員。主な戦歴:'96 プリンスカップ ハワイ優勝。ダンロップ全国大会2年連続優勝、国体(埼玉代表)全日本都市対抗出場、'99白子テニスフェスティバル優勝、JOPランキング過去最高位 シングルス86位、ダブルス 62位。 浜中氏のレッスンを受けたい人はEメールでこちらまで

ちょっと気になる
       あの人にインタビュー!!



第一回

草トー王 浜中義治氏の巻



草トーナメントに興味がある人なら1度はこの人の名前を聞いたことがある人も多いハズ。 浜中義治氏。PTR男子ダブルス2位、ミックスダブルス7位(H12.2.27現在)の草トー王。決勝を海外で行うトーナメントには必ずといっていいほど決勝に残り、優勝した数も多い(う、うらやましい!!)。そんな浜中氏にインタビューを申し込んだところ、こころよく引き受けてくれました。草トーナメントに関するお話、フリーで行っているレッスンのこと、はたまた私生活のことまでアレコレ聞いてきちゃいました。草トー王・浜中氏の知られざる素顔とは…?

―テニスを始めたのはいつ頃ですか?
『中学3年生からです。それまでは、ずっとサッカーをやっていて。父親がテニスクラブを始めたんですよ。それを機にテニスを始めたんですけど、なんだかサッカーよりテニスの方が面白くなっちゃって。その時に家族で一緒にテニスをやり始めたんで、浜中家はみんなテニス歴が一緒なんですよ(笑)。それで高校を卒業して、テニスのコーチになるためにアシスタントコーチを何年かやって、結婚したのを機に某クラブでヘッドコーチになったんです』
―テニスのキャリアは?
『23年になります』
―数々の草トーナメントに出場していますが、草トーに出場するようになったキッカケは何だったんですか?
『テニスを始めて1年後くらいから試合に出始めて、JOPの試合に出るための試合の練習という感覚でした』
―では、将来はプロになつもりだったんですか?
『うーん、そこまでは…いちど人に相談したこともあったのですが、15歳から始めて、(トップレベルの)プロに成れるほど甘いスポーツではないと言われて、自分でもプロになるならトップ10に入るくらいでなければという気持ちがありましたから、最初からプロになるつもりはありませんでした』
―年間どのくらいの大会に出場していますか?
『だいたい1ヶ月に1回の割合で出ていて、年間にすると12〜15大会くらいです』
―草トーに参加するときに心がけていることがあったら教えて下さい。
『ラケットは以前は6本くらい持って行ってましたが、最近は3本です。僕はガットのテンションはもともと緩いほうなんですが、3本のうち1本だけは特に緩めのテンションにしています。あと、試合中に心がけていることなんですが、パートナーとよく話すことですね』
―男子ダブルスとミックスダブルスの両方に出ていらっしゃいますよね。戦う上で何か違うところはありますか?
『女性と組むといっても僕のパートナーは男性並みに強い方達ばっかりなんで(笑)、特にないですね。男子ダブルスと同じ感覚でやっています。でも、自分達が戦う時はミックスの試合は女性にボールを集めることもあります。あと、ミックスだからといって男性が無理に女性をカバーしてポーチにたくさん出るとか、そういうことはあまりしない方がいいですね。女性に任せた方が陣形も崩れないし、ペースもうまくつかめると思います』
―普段の練習量はどの位ですか?
『ほとんどしないですね(笑)。ペアの方とも、ここ10年位一緒に練習したことないです。お互いフリーでコーチの仕事をしてるので、なかなか合う時間がないんですよね。でも10年以上組んでやっているので、練習しなくてもペアがどこに打つとか、今日は調子が良さそうだなーというのはすぐにわかりますね。試合が進むうちに慣れてくるので、1回戦がクリアできればその後は決勝までいけることが多いです。 ただ、決勝まで進む間に足をやられてしまうんですよね。だから決勝戦で僕の動きが悪くなって負けた事が何回かあるのでペアの方には『もうちょっと筋トレしたら?』って言われてます(笑)。自分でも筋トレは必要だなとは思っているんですけど、これがなかなかね…、思っているだけで出来ないんですよ(笑)』
―ワタシもそうです。
『そうでしょー。でも筋トレは大事ですよ、皆さん(笑)。特にベテランの方々は。』
―以前と最近でプレイスタイルに変化はありますか?
『あまりないですね。ただ、若い頃はもっとハードヒットしてたんですが、それがあまりハードヒットしないようになってから、試合に勝てるようになりましたね』
―でも、それだと欲求不満になりませんか?『俺はもっと打てるんだゾー』みたいな(笑)。
『そりゃー多少はありますけど(笑)。その辺はポイントによって使い分けるというか、試合に勝つには、やっぱり緩急をつけないとダメですね』
―得意なショットは何でしょうか?
『サーブと、あとはそうですね、ロブとかドロップショットはけっこう使います。でも、最近よく対戦するペアには僕のドロップショットを読まれてきているんで、使いづらいです(笑)。あとはショートクロスとか、全体的にコントロールショットが得意ですね。僕達のペアは、ロブも多用します。ロブボレーとかね。男子ダブルスでは珍しいかもしれません。相手にはおちょくってるんじゃないかって思われることもあるんですが、こっちはこれでも一生懸命やってるんですけどね、仲間からはお前とやると腹が立つなんて言われたこともあります(笑)』
―最後に草トーの魅力とはなんですか?
『とにかくやっていて楽しいですね。色々な人達に出会えるし、大会会場で何度も会って、気が合って友達になった人もたくさんいます。そうやってテニスの輪が広がるっていうことは、本当に嬉しいです。(草トーへの出場は)体力が続く限り、ずっと続けていきたいですね。』
―今日は本当にありがとうございました。
『いえいえ、こちらこそ。もし、このあと時間があったら、テニスでもしませんか?』
エー、い、いいんですか?ぜひ、お願いします!!

ということで、何とインタビューだけでなく、浜中氏が経営しているレッスンコートで一緒にテニスをしていただいた。もー、舞い上がってしまって、カチコチに体が固まってしまったワタシ達。浜中氏と奥様が組んで、こちらも撮影係のチャーリーとワタシで組んで、ちょうどうまくミックス対決だったのだが、結果はいうまでもなく、あっさりと負けてしまいました。その後、球出ししながらのワンポイントレッスンもしていただいて、有意義な1日を過ごすことができました。インタビューの中で『テニス以外で趣味はありますか?』と聞いたら、『今、吹きガラスを習っています』と答えていた浜中氏。自分の主催する大会で使う優勝カップを作りたいというのが始めたキッカケとのこと。いつかワタシ達も、その優勝カップを手にしたいものです(ワタシ達が勝てるのはいつになることやら…)。とっても気さくで笑顔が素敵だった浜中氏。これからも草トー界の王として頑張って下さい
[2000,2,22 撮影:チャーリー インタビュアー:ロップ]


浜中ペアがダブルスで実践していることで、他のペアにも役に立ちそうなことを教えていただきました。

相手がミスしてくれると思って打つ

ダブルスで鍵を握るのはリターンです。リターンミスが半分に減れば、今までよりももっと勝てるようになるはずです。僕の場合は『相手の打ったボールが必ずエースになる訳じゃない』と割り切るようにしてからミスが減りました。特に草トー・レベルでは『点』じゃなくて、『ゾーン』を狙ってリターンしても構わないと思います。まずは1球返すこと、これでリターンが楽になりました。

サインは後衛が出す

前衛が後ろ手で後衛にサインを出すという方法もありますが、試合の大事な場面であそこにボールを入れろと指示されても、必ずしもそのとおりには打てないので、後衛(サーバーあるいはレシーバー)が指示を出すことにしています。

ペアのアドバイスで試合を進める

僕らのペアは試合中にどちらかが『次はこうしよう』と言えばそれに従うことにしています。特に緊張した場面では積極的に意見を言える人の判断に従うほうが良いと思います。そういった状況でアイディアがあるということは、その状況を冷静に分析できている証拠ですからね。

自分たちにできないことはしない

自分たちが攻めきって勝つのが理想だけど、僕らは練習もしてないし、年齢も高くなってくると、相手にスピード面で見劣りする場面が増えてきます。こういうときに僕らが考えるのは『どうやって展開を遅くするか』ということです。具体的にはロブの使い方ですね。草トー・レベルだと中途半端に攻撃するよりも、守備力が高いペアのほうが勝てることが多いと思います。

自分たちの負けた試合をビデオで研究する

それまでは5連敗していた苦手な相手がいまして、何の気なしに友人が録画してくれた試合中のビデオを観てみたのですが、それまで『強い、強い』と思い込んでいた相手も、意外と何もしてないというか、それほどすごいことをしている訳じゃないということに気が付きました。ビデオで自分たちの試合を客観的に観ることでこのように思うことができたんです。それからは逆にこちらが5連勝しています。技術だけではなくて、メンタル面もかなり大事ですね。ビデオ撮影以外でも、試合会場に残って、その相手がどう負けるのかを観察するのもひとつの方法だと思います。

用具の準備を怠らない

ラケットは以前はテンションを変えながら6本くらいのラケットを用意していました。最近はそこまでしなくなりましたが、テンションを変えたものも含めて3本は用意しています。ラケットだけでなく,着替えなどもたくさん用意しています。靴下は試合毎に変えています。(汗をかいた靴下のままでいると疲労が激しい気がするので)。このへんは好みもあるかも知れませんが、試合でベストを尽くすためには、用具やウェアの準備は怠らないほうが良いでしょう。