松本康樹氏プロフィール
過去の主な戦績 ジャパンオープンジュニアベスト4
1997〜2000 PTRマスターズダブルス優勝
現在のPTRランキング 男子ダブルス1位、ミックスダブルス3位 (H12.9.18現在)

ちょっと気になる
       あの人にインタビュー!!



第四回

草トー王 松本 康樹氏の巻



今回は先日行われたPTRマスターズ男子ダブルス4年連続優勝という素晴らしい成績をおさめ、ジュニア時代にも数々の有名プロ選手とも対戦し好成績をあげていた松本氏にインタビューをすることになりました。ジュニア時代の話から現在に至る話まで、色々と語ってもらいました。

―まずは現在の近況についておうかがいしたいのですが
『以前は東京に住んでいたのですが、去年の4月に仕事が転勤になりまして、今は大阪の方に住んでいます。大きな草トーナメントがある時は、そこから軽井沢、白子、山中湖などに行っていますが、今日のように仲間と練習をするときに東京に出てくることもあります。『また、来てるー!』なんてよく言われますけど(笑)。地元の団体戦などにもたまに出たりしていますね。』
―関西の草テニス界ってどんな感じなんですか?
『つないでくる感じっていうか、いわゆるしこり屋系の方というかしぶとい方が多いですね。あと、ジャッジが厳しい(笑)。まぁ、微妙なところに打つ自分も悪いんですけど(笑)。』
―松本さんのプレイスタイルはどんな感じなんですか?
『典型的なサーブ&ボレーヤーです。とにかく前に出て決める!っていう感じです。ポーチにもよくでますね。1ゲーム中に必ず1回は出るように決めてるんです。でないと、相手もこの人はポーチに出ないからと思って、リターンに集中できてしまいますから。決められなくてもいいんです、とにかく相手にプレッシャーをかけるという意味でもポーチにはなるべく多く出るようにしています。リターンでもとにかく1本返したら、リターンダッシュをして前に出ますね。だから、僕はあんまりストロークって打ったことないんですよ(笑)。もちろんシングルスの時は打ちますけどね(笑)。基本的にはスピンサーブを打って前に出るというプレイスタイルで、サービスエースを狙うというよりは、次のボレーで決めるという感じです。好きなプレイヤーは今はパトリック・ラフターなんですよ。彼のボレーは好きですね。あと、ウッディーズのプレイなんかも見ていてとても参考になりますね。決して力だけではなくて、コースをつくというか考えながらプレイしてますよね。』
―テニスを始めたきっかけは何だったんですか?
『母が軟式テニスで全日本のメンバーだったんですよ。だから小さい頃からテニスは身近に感じてたんですが、実際にテニスを始めたのは小学校3年生の時です。たまたま、いとこのお兄さんと一緒にテニススクールに遊びに行って、そのままテニススクールに入っちゃったっていう感じなんです。最初は本当に普通のスクールに通っていたんですよ。いわゆるおばさま、おじさまが通うような。その後でスクールのジュニアクラスでレッスンを受けていたんです。それから、中学2年生の時にビッグKに移ったんです。宮内美澄選手なんかと同期です。ビッグKには高校3年生の時までいたんです。他に同期では増田健太郎選手や山本育史選手なんかがいます。高校3年生の時にジャパンオープンジュニアベスト4に入ったときにインドのリヤンダー・パエス選手(今年ATPダブルス2位になっています)と戦ったことがあって、その時は勝ったんですよね。後は全日本ジュニア1回戦勝ちというのがジュニア時代の主な戦績ですかね。ジュニア時代には、金子選手、増田選手、山本選手ともよく戦ってましたね。ホント、何回も戦っていますね。1回も勝ったことありませんけどね(笑)。
最高で山本選手にファイナル5-7くらいですかね。
その後、専修大学に入ってテニスをやってたんですけど、大学時代はあんまり成績良くなかったですね。4年生の時に関東学生でベスト8とかインカレでベスト16くらいですね。卒業してからは普通の会社に入って会社員になりました。社会人になってからは仲間とコートを借りて、土日をメインにテニスをしています。今は月に2回くらいやっていますね。本当は月4回くらいやりたいんですけど、なかなか難しいですね。』
―テニスを小学校3年生の時から社会人の今までブランクなく続けてらっしゃいますよね。松本さんにとってテニスの魅力って何ですか?
『そうですね。テニスって基本的に個人プレーじゃないですか。自分で考えた事が自分で思うように出来て結果がでる。そういうところが魅力ですかね。やっぱり小学生から続けているんで、中学生くらいまではプロの選手になりたいと思っていました。でも実際に考えてみると、今の日本の状況じゃ無理じゃないですか、限られた人だけにしか。で、テニス選手になるのは諦めて、競輪の選手になろうって思った時があったんです。』
―えっ、競輪選手ですか(笑)?
『本当ですよ(笑)。専修大学って神奈川県にあるんですけど、練習のグランドの近くに平塚競輪場ってあるんですよ。大学の時にガソリンスタンドでアルバイトしてたときに、社長のいとこが競輪選手だったんですよ。で、その競輪選手を紹介してもらって、弟子入りしたんです。その時は朝5時に起きて100kmくらい走って、9時から18時までテニスして、それから22時までガソリンスタンドでバイトしてたんですよ。すっごいハードな生活してたんですよ。競輪選手には本気でなろうと思ってたんですが、競輪学校に入るのに試験があるんですよ。それがなかなかタイムをクリア出来なくて、そのうちにひざを痛めてしまって、競輪はあきらめてしまったんです。』
―競輪選手になろうとしていた時期にした練習はテニスにも役立っていたりするんですか?
『その時は本当にハードな生活をしていたんで、少々のことではへこたれませんね。あの時に比べたら、このくらい何でもないって思えますし。精神的に鍛えられた部分はありますね。』
―では、草トーナメントに出場するようになったきっかけを教えて下さい。
『大学4年生の時に先輩に誘われて、ダブルスに出たのがきっかけですね。あざみ野ローンで行われていたオープンの大会なんですけど、いきなり優勝してしまって、それから今に至っています。今は年間12大会くらい出ています。』
―草トーナメントの魅力って何ですか?
『うーん、プロの試合と違って条件が色々と違うじゃないですか。軽井沢だったりとか、山中湖だったりとか、コートもめちゃくちゃ悪い時もあったりするときがあるんです。そういった中でも1セットで戦わなくちゃいけない。色々な条件の中で、しかも短い間でいかに自分の実力を出しきるかっていうところが面白いですよ。本当にすごい上手な人でも、その短期間に実力を出せなかったら負けちゃうんですよね。そこら辺の緊張感が最高に楽しいですね。』
―試合の前に気をつけていることってあるんですか?
『試合の前は酒を飲まないってことですかね(笑)。特に試合前にってことじゃないんですが、筋力トレーニングはしていますよ。自宅で腕立て、腹筋、背筋20回2セットを毎日必ずやっています。あと、バーベルもやってますよ。昔は全然やらなかったんですけど、やっぱり30才近くになるとやらないとダメですね。今から筋肉をつけるっていうよりは、今の筋力を維持するためにやっているっていう感じですね。』
―ラケットはどんなタイプのものを使っているんですか?
『今はケネックスとゴーセンのものを使っています。硬くてしならないラケットが好きですね。面の大きさは105〜110くらいのものを使っています。ガットのテンションは35くらいで張っています。かなりゆるいほうだと思います。』
―テニスの他に趣味はありますか?
『もう、パチンコは辞めましたし(笑)、競輪が趣味っていうのも今さら何だし(笑)、特に今は趣味っていうのはないですね。しいていえばテニスが趣味って感じですかね。』
―今日はどうもありがとうございました
[2000.9.18 インタビュー:ロップ]


松本氏が試合で心がけていることを教えていただきました

対戦相手の試合を観戦

試合前はなるべく試合を観戦して、次回の対戦相手のくせを探すように心がけるようにしています。

相手より先にコートに入る

相手より先にコートに入り、条件の良いコートを取って練習します。これはトスの結果、相手にコートの選択権があったとしても、そのまま練習と同じコートを選ぶことがあるからです。

最初の4ゲームで全てを試す

最初の4ゲームの間に全てを試して相手のプレイを観察します。具体的には、リターンをストレートに打つ、サーブを散らして打ってみる、ポーチにでまくる、フェイントをかける、ロブを打ってみるなどです。その上で相手の弱点、強点を把握して対策を考えます。
サービスゲームは手堅く、リターンゲームは思いっきり

テニスはサービスキープが鉄則なので、サービスゲームはミスをせず確実にキープできるようにします。逆にリターンゲームでは思いっきりいって相手にプレッシャーをかけるようにしています。